単身赴任の帰任で家電はどう処分する?売る・捨てる・持ち帰る比較
結論:帰任時の家電は「売る・譲る・捨てる・持ち帰る」の4択を品目ごとに使い分けます。
判断の軸は金額より退去日までの残り時間です。冷蔵庫・洗濯機・テレビは家電リサイクル法の対象で粗大ゴミに出せず、正規の処分には1台あたりおよそ5,000〜7,000円(リサイクル料金+収集運搬料)と日程調整が必要になります。
退去2週間前を切ってからでは選択肢が急に狭まるため、辞令が出たらまず「何をいつまでに手放すか」を決めるのが先です。
帰任の引越しは、仕事の引き継ぎ・退去立ち会い・家族との調整が同時に走ります。
この記事では、時間がない帰任者向けに、損と手間を最小にする処分の手順を退去日から逆算して解説します。
まず全体像:4つの選択肢を費用と手間で比較する

| 選択肢 | 費用の目安 | 手間 | 向いている品目 |
|---|---|---|---|
| 売る(買取・フリマ) | 収入になる可能性。ただし0円〜数千円が現実的 | 大(査定・出品・発送/引取調整) | 製造5年以内・人気メーカーの冷蔵庫・洗濯機 |
| 譲る(同僚・知人・次の赴任者) | 無料(運搬は要相談) | 中 | 動作良好な全品目。社内の次の赴任者が最有力 |
| 捨てる(正規ルート) | リサイクル法4品目は1台約5,000〜7,000円、小物は数百円〜 | 中(券購入・日程調整) | 値がつかない大物・古い家電 |
| 持ち帰る | 引越し荷物の増加分(数千円〜) | 小 | 自宅で使い道が決まっている物のみ |
※費用は2026年時点の調査による目安です。リサイクル料金はメーカー・サイズ区分、収集運搬料は依頼先で変わります。正確な金額は家電リサイクル券センター(RKC)と自治体の案内で確認してください。
以下、判断に迷いやすい順に解説します。
「売れば損しない」は帰任では通用しにくい
基本的には「まず売却を検討」と勧めますが、単身赴任で2〜3年使った単身向け家電の現実は厳しめです。
- 買取額がつきやすいのは、おおむね製造5年以内・人気メーカー・状態良好の3条件が揃った場合です
- 単身向けの小型冷蔵庫・小型洗濯機は中古市場で供給過多になりやすく、値がつかない・無料引き取り止まりのケースが多いのが実態です(相場は年式・地域で変わるため断定はできません。未確認の品は査定に出して確かめるのが早道です)
- フリマアプリは高く売れる可能性がある一方、買い手がつくまでの期間が読めないのが帰任との相性の悪さです。退去日までに売れなければ、結局リサイクル料金を払って処分することになります

現実的な使い方は、「退去3週間前までに出張買取の無料査定に出し、値がつけば売る・つかなければ即座に次の選択肢へ切り替える」という期限付きの一次トライです。売却を処分計画の本命に据えないでください。
意外な本命:「次の単身赴任者」に譲る
帰任者だけが使える選択肢が、社内で入れ替わりに赴任する人への譲渡です。
- 単身赴任者がいる会社では、自分の帰任と入れ替わりに誰かが赴任するケースが多く、総務・人事や部署のつながりで打診できます
- 相手にとっては初期費用の大幅削減(家電一式の購入・レンタル費が浮く)、自分にとっては処分費ゼロ+日程の融通が利くという、双方に得のある取引です
- 同じ社宅・借上げ物件に次の入居者が入るなら、運搬すら不要になる場合があります(残置の可否は必ず貸主・管理会社に確認。無断残置は原状回復違反で退去精算のトラブルになります)
社内に相手がいなければ、地域の掲示板サービスやジモティー等で「引き取り限定・無料」に出すと、値がつかない家電でも処分費をかけずに手放せることがあります。
ただしこちらも期限を切って、退去10日前までに引き取り手が決まらなければ正規処分に切り替えてください。
捨てる場合:リサイクル法4品目とそれ以外で手順が違う
冷蔵庫・洗濯機・テレビ(・エアコン)=家電リサイクル法の対象

粗大ゴミに出せません。正規の処分ルートは主に3つです。
- 買い替え店・購入店に引き取りを依頼する(帰任では買い替えがないため使いにくい)
- 自治体の案内する収集運搬業者に依頼する:リサイクル料金+収集運搬料。目安は冷蔵庫(170L以下)約3,700円、洗濯機約2,530円〜、テレビ(小型)約1,870円〜のリサイクル料金に、1台あたり約2,600〜3,150円の運搬料(東京23区の受付センター目安・2026年時点)
- 指定引取場所へ自分で持ち込む:郵便局で家電リサイクル券を購入すれば運搬料が不要になり、1台あたり2,000〜3,000円台で済みます。車があり、時間を作れる人向けの最安ルートです
電子レンジ・炊飯器・掃除機などの小物家電
自治体の粗大ゴミ(数百円程度)または小型家電回収ボックスで処分できます。自治体によって区分が違うため、赴任先自治体の案内で確認してください。申し込みから収集まで1〜2週間かかる自治体が多い点だけ注意が必要です。
注意:無許可の不用品回収業者を使わない
「無料回収」を掲げてトラックで巡回する業者や、チラシ・ポスティングの格安回収には、自治体の許可を持たない業者が混ざっています。
不法投棄や高額請求のトラブルが報告されており、環境省・自治体も注意喚起しています。
依頼する場合は「一般廃棄物収集運搬業の許可」の有無を自治体サイトで確認できる業者にしてください。
急いでいる帰任者ほど狙われやすい、と覚えておいてください。
持ち帰る判断:自宅での「使い道」が言えるかどうか
「まだ使えるからもったいない」だけで持ち帰ると、自宅の物置で二度目の処分待ちになりがちです。
持ち帰ってよいのは、自宅での具体的な使い道を即答できる物だけです(例:子ども部屋用の冷蔵庫にする、古い方の電子レンジと入れ替える)。

- 帰任の引越し費用を会社が負担する場合でも、荷物が増えれば会社の規定額超過や手配トラックのサイズアップにつながります。費用負担のルールは会社の赴任規程で確認してください
- 冷蔵庫は運搬前日までに電源を抜いて霜取り・水抜きが必要です。持ち帰る場合も処分する場合も、前日準備を忘れると当日運べません
退去日から逆算する処分スケジュール
帰任が決まったら、次の順で動くと詰まりません。

- 辞令直後(退去4週間前まで):全家電をリスト化し、売る・譲る・捨てる・持ち帰るを仮決めする。貸主に残置可否、会社に引越し費用の規定を確認する
- 退去3週間前:売る候補を出張買取の無料査定へ。同時に社内の次の赴任者・同僚へ譲渡を打診する
- 退去2週間前:値がつかなかった物の処分を確定。自治体の粗大ゴミ申し込みとリサイクル券の手配(収集日程はここで押さえないと退去日に間に合わないことがあります)
- 退去1週間前:譲渡・引き取りの受け渡しを完了させる
- 前日〜当日:冷蔵庫の霜取り・水抜き、洗濯機の水抜き。退去立ち会いで残置物ゼロを確認
次に赴任する人へ:この面倒は「借りる」で消せます
最後に、これから単身赴任する人・次の赴任がありうる人向けの話です。
帰任時の処分の面倒(費用5,000〜7,000円/台+日程調整+売れない現実)は、赴任時に大物家電をレンタルにしておけば丸ごと発生しません。返却を申し込むだけで撤収が終わります。
レンタルと購入の総額比較は[単身赴任の家電はレンタルと購入どっちが得?処分費込みで総額比較]で行っているので、ぜひ参考
赴任期間が2年と言われている人の決め方に関しては[単身赴任2年の家電はどうする?]で紹介しています。
よくある質問(FAQ)
単身赴任で使った冷蔵庫や洗濯機は売れますか?
条件次第ですが、期待しすぎは禁物です。買取額がつきやすいのは製造5年以内・人気メーカー・状態良好の場合で、単身向け小型家電は供給過多で値がつかないことも多いです。
退去3週間前までに無料査定で確かめ、値がつかなければ譲渡か正規処分へ即切り替えるのが帰任向きの使い方です。
家電の処分費用は全部でいくらくらいかかりますか?
冷蔵庫・洗濯機・テレビの3台を業者収集で正規処分すると、リサイクル料金+収集運搬料で合計およそ15,000円前後が目安です(2026年時点)。指定引取場所へ自分で持ち込めば運搬料が浮き、合計8,000円前後まで下げられます。小物家電は粗大ゴミで数百円程度です。
帰任まで2週間しかありません。間に合いますか?
間に合わせられますが、選択肢が狭まります。フリマ出品は諦め、①出張買取の即日〜数日査定 ②同僚・ジモティー等での引き取り限定譲渡 ③自治体ルートの処分申し込み(収集日程が埋まりがちなので最優先で電話)を同時並行で進めてください。無許可の「無料回収」業者に流れるのが一番危険です。
社宅を退去するとき、家電を置いていってはダメですか?
貸主・管理会社の許可がない残置はできません。
賃貸・社宅とも退去時は原状回復(借りたときの状態に戻す)が原則で、無断で残すと撤去費用を請求されることがあります。次の入居者が決まっていて双方合意があるなら残せる場合もあるため、必ず事前に管理会社へ確認してください。
エアコンを自分で取り付けた場合はどうすればいいですか?
エアコンも家電リサイクル法の対象で、取り外し工事が別途必要です。
取り外し+処分をまとめて請け負う業者に依頼するのが現実的で、費用は工事費込みで1万円前後からが目安です(業者・地域で変わるため要見積もり)。退去立ち会いまでに原状回復(壁の配管穴の処理等)が必要かも管理会社に確認してください。
まとめ:帰任の家電処分は「期限を切った4択」で進める
- 選択肢は売る・譲る・捨てる・持ち帰るの4つ。金額より退去日までの残り時間で決める
- 売却は期限付きの一次トライ。退去3週間前に査定、値がつかなければ即切り替え
- 帰任者の本命は「次の単身赴任者への譲渡」。処分費ゼロで日程も融通が利く
- リサイクル法4品目の正規処分は1台約5,000〜7,000円。持ち込みなら2,000〜3,000円台
- 「無料回収」の巡回業者は使わない。許可の有無を自治体サイトで確認
- 持ち帰るのは自宅での使い道を即答できる物だけ
- 次の赴任があるなら、大物はレンタルにすればこの面倒ごと消える(→記事03)


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