単身赴任が決まって、いちばん地味に困るのが毎日の食事ではないでしょうか。
「自炊したほうがいいのは分かっているが、続く気がしない」
「かといって外食続きでは体もお金ももたない」
この記事では、調査データから見えた単身赴任者の食事の実態と、方法別の費用比較、料理経験がなくても続く食事の組み立て方を解説します。
結論から言うと、無理に自炊を目指すより「平日と休日で方法を分ける」のが最も挫折しにくいやり方です。
単身赴任の食事、みんなどうしてる?【実態データ】
クラシエホールディングスが単身赴任経験者に行った調査では、自炊の頻度は「毎日」が26.7%、「週2〜3回」が29.1%。一方で「まったくしない」も23.3%と、毎日する人としない人がほぼ同数の二極化という結果でした。

また一人暮らし全体の調査では、食事の準備方法として「スーパー・コンビニの惣菜」を使う人が71.0%、「外食」が49.3%と、買って済ませる方法が主流です。

宅配の食事サービス利用は約8〜10%とまだ少数派ですが、単身赴任層では健康面の心配を理由に選ばれるケースが増えています
つまり、完璧に自炊している人は少数派で、多くの人は惣菜・外食・自炊を組み合わせて回しているのが実態です。まずは、自炊できない自分を責める必要がないことを押さえてください。

クラシエHD 単身赴任アンケート: https://www.kracie.co.jp/release/10028484_3833.html
方法は4つ。月額費用と手間の比較表
単身赴任の食事の選択肢は、実質この4つです。
| 方法 | 食費目安/月 | 手間 | 健康面 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ほぼ外食・コンビニ | 4.5万〜6万円 | ほぼゼロ | △ 塩分・脂質過多になりがち | 帰宅が毎日22時以降の人 |
| 惣菜・弁当中心 | 4万〜5万円 | 低 | △〜○ 選び方次第 | スーパーが通勤動線にある人 |
| 宅配弁当(冷凍) ※1食600円で概算 | 3.5万〜4.5万円 | 低(レンジのみ) | ○ 栄養設計済み | 健康数値が気になる人・買い物が面倒な人 |
| 自炊中心 | 2.5万〜3.5万円 | 高 | ○〜◎ | 料理経験あり・帰宅20時前の人 |
※金額は総務省家計調査(2025年、単身世帯の食費平均44,659円・男性48,977円)と各方法の一般的な単価からの概算です。
ポイントは、自炊とそれ以外の差額は月1〜2万円程度ということ。「毎日自炊すれば大きく節約できる」は事実ですが、続かなければゼロです。
挫折して外食に全振りになるより、続く方法の組み合わせを選ぶほうが結果的に安くつきます。
あなたはどのタイプ?「料理スキル×帰宅時間」で決める
どの方法を軸にするかは、次の2軸で決めるのが現実的です。
- 帰宅が20時前×料理経験あり
- → 自炊軸。週末に主菜を作り置きし、平日は焼く・温めるだけにする
- 帰宅が20時前×料理経験なし
- → 宅配弁当+パックご飯を軸に、慣れたら味噌汁と副菜だけ自作
- 帰宅が20時以降×料理経験あり
- → 平日は惣菜か宅配弁当、自炊は休日のみと割り切る
- 帰宅が20時以降×料理経験なし
- → 宅配弁当軸。外食は週2回まで等のルール化で暴走を防ぐ

逆に、自炊軸が向いていないのは、以下の人たちです。
「包丁をほぼ握ったことがない」
「帰宅時間が読めない」
「出張が多い」
この条件で自炊を目標にすると、〈食材を腐らせて捨てる→自己嫌悪→外食化〉、という典型的な挫折コースをたどりがちです。
挫折しない食事術5つ
- 平日と休日で方法を分ける。
- 平日は「温めるだけ」、休日だけ自炊や外食を楽しむ
- 冷凍庫の容量を確保する。
- 宅配弁当・冷凍惣菜軸なら冷蔵庫は冷凍室の大きさで選ぶ
- パックご飯と味噌汁だけ常備する。
- 「弁当+汁物」になるだけで満足度が大きく変わる
- 「買う店と時間」を固定する。
- 考える回数を減らすことが継続のコツ
- 週1回は野菜の総点検。
- カット野菜・冷凍野菜でよいので意識的に足す

失敗しやすいパターン
- 赴任初日に調理器具一式を買い込む
- → 使わないまま帰任時の処分品になりがち。最初はフライパン1つで十分
- 「節約のため自炊」と宣言する
- → 二極化データの通り、続くのは半数以下。宣言よりも仕組み(買う店の固定・冷凍ストック)が有効
- 外食のルールを決めない
- → 平日夜の外食が習慣化すると食費は月6万円超も。回数の上限だけ決めておく

よくある質問
私が知人や同僚、後輩などに聞かれたことのある質問をQ&A形式で以下にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
Q. 単身赴任の食費は月いくらが普通ですか?
A.総務省家計調査では単身世帯の食費平均は月44,659円、男性は48,977円です。外食が多いほど上振れします。方法別の目安は本文の比較表をご覧ください。
総務省 家計調査(単身世帯食費): https://www.stat.go.jp/library/faq/faq19/faq19a05.html
Q. 料理をしたことがなくても自炊を始められますか?
A.可能ですが、最初から夕食のフル自炊は挫折しやすいです。味噌汁や副菜など1品だけの「部分自炊」から始めるのが現実的です。
Q. 宅配弁当は割高ではないですか?
A.1食600円前後〜で、外食(1食1,000円前後)より安く、自炊よりは高い中間の位置づけです。栄養設計と手間ゼロを込みで考えると、帰宅が遅い人には合理的な選択肢です。詳しくは比較記事(※記事02への内部リンク)で解説します。
Q. 健康診断の数値が心配です。何から変えるべきですか?
A.まず頻度の高い食事(平日の夕食)を変えるのが効率的です。塩分・カロリーが計算された宅配弁当に平日だけ置き換える方法が、意思の力に頼らない分続きやすいです。※個別の健康状態に関する判断は医師にご相談ください。
まとめ:完璧な自炊より「続く組み合わせ」
- 毎日自炊している単身赴任者は約27%。無理に目指す必要はない
- 自炊とそれ以外の食費差は月1〜2万円。続かない節約より続く仕組み
- 「料理スキル×帰宅時間」で軸を決め、平日と休日で方法を分ける
平日の夕食を宅配弁当に置き換えるのが、最も手間なく食生活を立て直せる第一歩です。主要サービスの料金・味・使い勝手は「単身赴任向け宅配弁当おすすめ比較」で詳しく比較しています。


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